最強の食事術③

健康

僕の食生活の意識を変えたのはこの本。

世界最新の医療データが示す最強の食事術 満尾正

この本には、新型コロナウイルスにより免疫力に注目がされている現代に、薬剤ではなく食生活から免疫力を高めるという観点で、栄養について記載されている。

今回で最強の食事術編第3回。

今回はマグネシウムについて記載していく。

マグネシウムとは

さて、体の中では、ナトリウムとカリウムがバランスをとり、体の調子を整えているのはよく知られている。

カリウムは細胞内に、ナトリウムは細胞外に多く、浸透圧や水分保持をコントロールしている。

しかし日本人は塩分摂取量が多いために、どうしてもナトリウムが多くなり、カリウムが細胞外に出てしまうことで、細胞が正しく機能しなくなったり、体の調子が悪くなる。

血圧が高い人は塩分の摂りすぎが原因なことも多い。

塩分を抑えるだけでも効果的だが、併せて野菜・フルーツを摂取することで、カリウムを補い、塩分の排出を促してくれる。

ただし、透析をしている方など、自分でカリウム排泄ができない人は注意が必要。

血中カリウム濃度が上昇しすぎると、致死性不整脈が生じる可能性があるため、医師へ相談してほしい。

マグネシウムも似たような性質を持っている。

マグネシウムは細胞内に多く存在して、細胞外のカルシウムと共にバランスを取り合っている。

現代の日本人には、このマグネシウムが足りていないのだ。

また、カルシウムは骨が強くなる、体に良いと言われているが、最近では、カルシウム過多が動脈硬化の危険因子であるとも言われている。

その上でマグネシウムが足りていないことで、アンバランスな状態に拍車をかけているのだ…

マグネシウムは細胞のエネルギーとなるATP(アデノシン三リン酸)の産生に必要な栄養素であるため、マグネシウムが不足していることで元気が出ないのは当たり前だ。

現代人のマグネシウム不足の原因

現代人のマグネシウム不測の原因は大きく分けて二つ。

1つは摂取不足

そもそも食品に含まれているミネラルが減少している。

これは食品加工技術の発展により、加工食品を食べる機会が増えたこと、土壌で育てられた野菜が減っていることから、摂取量が減少している。

もう1つは排泄過多だ。

マグネシウムは肉体的・精神的ストレスがかかると体外へ排出されやすい。

また医薬品の使用により排泄されることもある。

利尿薬だけでなく、経口避妊薬や副腎皮質ホルモン製剤にも影響を受けることがわかっている。

なかでも胃酸分泌を抑える胃薬は、胃潰瘍などの予防に使用されるが、胃酸分泌を抑制することによりミネラルの吸収も抑制されてしまう。

マグネシウム不足で現れる症状・病気

マグネシウムは体を休める効果があり、筋肉を緩めてくれる効果がある。

しかし不足すると逆に収縮を起こしてしまう。

筋肉の収縮による影響は、肩こりや筋肉痛、足がつる、運動中のけいれんなど。

マグネシウムを摂取することで改善することも多い。

病気で言うと、冠動脈の攣縮による心筋梗塞・狭心症などの心疾患や機関の平滑筋が収縮する喘息、腸管平滑筋の収縮による便秘などなど・・・

その他マグネシウムはインスリン抵抗性(インスリンの効果を下げてしまう)を抑える働きがある。インスリン抵抗性が上がると、インスリンの効果が減弱し、糖尿病のリスクとなり得る。

マグネシウムを多く含む食品

マグネシウムを多く含む食材は以下の通り

・緑色の濃い野菜

ケール、ゴーヤ、ホウレンソウ、ブロッコリーなど

緑色の薄い野菜(きゃべつなど)は含有量が少ないため、マグネシウムは緑の濃い野菜から摂取しよう。

・海藻類

ひじき・海苔・昆布・わかめなども豊富。

改装は腸内細菌のえさとなり、腸内環境を整えることも期待できるためおすすめ。

・大豆製品

納豆、みそ、豆腐などにも多く含まれる。

青魚やタコ、牡蠣にはビタミンDや亜鉛も豊富に含まれているため、これらを取り入れるとなおよい。

そのほかアボカド、バナナ、ナッツなどにも多く含まれている。

入浴剤にマグネシウムを含むものを

硫酸マグネシウムが含まれるものを使用すると、体が温まる、マグネシウムが取り込まれることが知られている。

さらに、関節痛、筋肉痛、乾癬や日焼けの改善も期待できる。

マグネシウムを摂取しよう

マグネシウムの重要性と摂取方法を話してきた。

普段の食事でも取り入れられそうな食材が多くあり、意外と改善できそうであると考えられる。

しかしそれでも食材を取り入れることが難しければ、サプリメントの取入れも検討してほしい。

僕はこのサプリメントを摂取している。

これを摂ることでマグネシウムだけでなく、ビタミンDや亜鉛も摂取できるため、お手軽でおすすめである。

摂取するだけで疲れや症状を改善できることもあるため、積極的に摂取してほしい。

次回は亜鉛について記載する。

ではまた。

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